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30代の働き方

和製ヘッドハンターは働く人の◯◯を見ている

《本記事の概要》「ヘッドハンティングされた」という話を聞いて,あなたは何を思い浮かべるでしょうか?私は「優秀な人材だから引き抜かれたんだな」と直感的に思いました.しかし,和製ヘッドハンターは「引き抜き」ではなく「適材適所」だと言います.その理由とは?

 


 

会社の壁を越えて評価される条件

 

あなたは人事評価を気にしますか?

2016年度も終わり,新年度がスタートして1週間ほど経ちました.この時期は気持ちを新たにして仕事に取り組まれている方も多いことと思います.一方年度末というと,人事評価の話題で盛り上がる時期でもあるかと思います.1年の業績をまとめたりしますからね.

 

人事評価と一口に言っても,その評価基準や評価方法は会社によって様々と思います.完全な成果主義の会社から,昔ながらの年功序列制を踏襲している企業もあります.いずれの方法も一長一短です.仕事の分野によっても適不適があるでしょう.

 

「働き方改革」が叫ばれる現代において,人事評価はとても難しいものになっているのではないかと感じます.ひとつの会社の中でも様々な働き方をする人が出はじめていますが,ひとりひとりに異なる人事評価システムを適用するわけにはいきません.

 

人事評価するのは会社側ですが,評価される側の私たち(平社員)にとっては,評価方法や内容というのは大なり小なり気になるところです.お給料に直結するところですからね.しかし,会社からの評価を気にするあまり,無駄に美しい資料作成や社内政治(上司に気に入ってもらおう,等)に走って社会の役に立たない人間になってしまっては本末転倒です.

 

 

「会社」より「社会」に評価されたい

最近,年度の境目の恒例行事として自分の業績を振り返るときに思うことは,「会社」より「社会」に評価される仕事をしたいということです.

 

入社したての新社会人の頃は,目の前の仕事を覚えることで精一杯でした.その後10年の時が過ぎ,中堅社員の一人となりました.私は社会人生活10年を迎え,ひとつの節目かなと感じています.

 

10年も同じ職場で仕事をすれば,何方も自分なりの技術なりノウハウなりが一通り身についていると思います.それに対して会社は一定の評価をしてくれてはいると思いますが,自分の仕事が本当に社会の役に立っているのだろうか?と立ち止まって考えると,自信を持ってYESと言えない自分がいます.

 

そんなことを思い,これからは「会社」より「社会」に評価される仕事をしていこうと決意した11年目の春を迎えています.

 

 

和製ヘッドハンターは心技体を見抜くプロ

今回はサーチファームジャパン会長の武本康明さんの著書『会社の壁を超えて評価される条件』をご紹介します.本書では,日本のいわゆるヘッドハンターがどのような視点でヘッドハンティング活動をおこなっているのかが紹介されています.

 

「ヘッドハンティング」と聞くと,「仕事ができる優秀な人材が強引に引き抜かれること」を想像してしまいますが,あなたはいかがでしょうか?もちろんそういった引き抜きもあるかもしれませんが,著者曰く,ヘッドハンティングは「引き抜きではなく適材適所」だそうです.

 

ヘッドハンターは人材の心技体を見ていると言います.心技体とは柔道家が使う言葉ですが,本書では以下のように定義されています.

 

【心】道,人物.人物とは,人格,人間性,常識性,動機など,基本的に目には見えにくく,表現しがたい暗黙知的なもの.OSとも表現できる
【技】術,専門知識,技能,スキル.形式化,体系化しやすいもの.APPと同義
【体】第一印象,行為,態度,マネジメントスタイル.心と技の状態が表れる様子

※APP=アプリの意味.心がコンピューターで言う所のOS(基本ソフト)だとしたら,技はAPP(アプリ)に相当する

出典:武本康明著 会社の壁を超えて評価される条件

 

優秀なヘッドハンターは心技体の中でも目には見えにくい「心」の部分を見極め,紹介先の企業にマッチしているかどうかを判断するそうです.つまり,ヘッドハンターが見ているのは働く人の「心」,すなわち人格や人間性といったコンピューターで言う所のOS(WindowsやMacといった基本ソフト)の部分だということです.

 

というような話を聞くと,小手先の技術やノウハウ(アプリ)をいくら身につけたところで,基本性能(OS)が進化していない人は,武本さんのような心技体を重んじるヘッドハンターのお眼鏡にはかからないことになります.

 

ヘッドハンティングされることが働く目的ではありませんが,心技体を見抜き,適材適所で人材に流動性をもたせてくれるヘッドハンターからたくさんお声がかかるということは,様々な企業や団体で力を発揮できる可能性があることを意味し,それだけ社会での活動の幅が広がるということです.

 

活動の幅が広がれば社会へ貢献できることも自ずと増えてくると思います.ですから,会社の中の人事評価ばかり気にして小さな仕事をするより,会社の壁を超えて社会から評価される(ヘッドハンティングされる)くらいの仕事をしたいなと思います.

最後まで読んでいただきありがとうございました.