今日は「チームのよさがみえる会議(以下、よさ会議)」なるものをご紹介したいと思います。どんな会議なのか?一言で言うと、チームのメンバーがありのままに想いを伝えあい、そして受け止めあう、ありのままの自分で居られる、そんな会議です。
きっと、あなたのチームの生産性を上げたり、チーム内の風通しを良くしたりするのに役立ちます。
私たちが普段やってる会議ってこんな感じ?
あなたが企業にお勤めの方であれば、毎日のように会議(打合せ、ミーティング)に出られている方もいらっしゃることと思います。私もサラリーマンですので、定例会議やら、何とか報告会やら、日々たくさんの会議があります。
あなたが学生さんだとしたら、クラスでの話し合いや、先生との相談・話し合いも、一種の会議と言っていいでしょう。
そんな、あなたにとっての「いつもの会議」は、どんな雰囲気でおこなわれているでしょうか?あなたが会議や話し合いに参加中、こんなことを思ったことはないでしょうか?
「こんなこと言って、そんなことも知らないのか!って思われたらどうしよう・・・」
「(上司の発言に対して)なんか違う気がする・・・けど、言ったら怒られるかも・・・」
「◯◯さん(あなた)意見ありますか?って振られたらどうしよう・・・私いちばん下っ端だし言いづらい・・・」
私たちが普段やっている会議の場には、多かれ少なかれそういうふうに思っている人がいるかもしれません。もし会議の場で「異論や意見のある人は遠慮なく言ってくださいね。」なんて上司がみんなに問いかけたとしても、「いやいや、思ってても言えないよ。」って内心つっこみつつも首を縦に振っている人が、実はけっこういらっしゃるのではないかと思います。もちろん、そんな人は居ない組織もあると思いますけどね。
よさ会議はこんな感じ!
一方、「よさ会議」はどんな感じかというと、先ほどご紹介したような会議とは違い、お互いが素直に自分の想いや意見を言い、聞く側はそれを素直に受け止める、そんな会議です。自分がありのままの自分で居られる場所、と言ってもいいと思います。
この「よさ会議」、会議と言いつつも、10分あればできてしまいます。「よさカード」というカードを使いながら会議を進行するのですが、不思議なことに、自分の素直な想いを引き出してくれるカードなんですね。

例えばいつもの会議の前に10分だけよさ会議を取り入れたり、朝礼や昼礼で取り入れてみたりすると、その後の会議でも発言しやすい空気感が、きっとできてくるんじゃないかと思うんです。
これは実際に体験してみないとなかなか分かっていただけないと思うのですが、基本的にはカードに書かれた文字や文章や絵などを見ながら、素直に思ったことや感じたことを言葉にしていくというプロセスです。たったそれだけのことですが、このシンプルなプロセスの中に、「自分の想いを伝える、相手の想いを受け取る」というとても大事なポイントが含まれています。
「よさ会議」については、こちらで詳しく紹介されています。
なぜ「よさ会議」がいいのか
「よさ会議」は、心理学の専門用語を使って表現すると、「心理的安全性の高い会議」と言えます。心理的安全性については以前の記事でご紹介していますのでこちらをご覧ください。

「心理的安全性が高い」とは、つまり何でも言い合える雰囲気、誰もがありのままの自分で居られるってことです。そしてこの心理的安全性は、企業組織における生産性の向上にも寄与する大事な大事なことなんです。このことは、Google社の生産性向上計画「プロジェクト・アリストテレス」の調査報告でも、その重要性が指摘されています。例えば以下のサイトで紹介されています。
グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ
現代メディアの記事より
「よさ会議」ファシリテーターとしての役割
さて、先日私は、「よさ会議」のファシリテーターになりました。ファシリテーターとは、会議の進行役のことです。こんなに素敵な活動、もっと広がればいいのに!と思い、「よさ会議」のファシリテーションについて学びました。
なぜ私がファシリテーターになったのか、元はと言えば、自分の所属するチームの雰囲気が良くないなぁ・・・と思ったからです。そんな雰囲気を変えたいと思ったからです。
私は会社組織の中で部長や課長などの役職が付いているわけでもなければ、最小単位のチームリーダーでもありません。単なるペーペーです。会議のファシリテーションなんてリーダーの仕事でしょ、と思われる方が多いかもしれません。でも、ペーペーの私にもできることはあります。なんかこのチームおかしい、うまくいってない、と思ったとき、私が変えられるのは、組織のルールや人員配置ではなく、自分の行動しかありません。
でも、個人のその小さな変化が、周囲に与える影響はそこそこあるのではないかと思っています。「なんかあの人変わったよね?」みたいに思わせたら勝ちかなと思います。
だから私は、よさ会議のファシリテーションを学ぼうと思ったのです。よさ会議ファシリテーターの役割は、よさ会議の進行役を務めることに他なりません。そして、この活動を社内外問わずもっと多くの方に知ってもらい、試してもらい、なんか良くなったかも!という変化を感じてもらうこと。そのために行動すること。
まずは知ってもらわなければ、ということで、こうやってブログにも書いているのです。もし、この記事を読んでくれたあなたが、あなたのチームのことでちょっと気になることがある、悩んでいる、よさ会議試してみたい、よさカードを見てみたい・・・そんなことを少しでも思っていただけた方は、ぜひ遠慮なくメッセージをください。微力ながらお役に立てるのではないかと思います。
ヨシヒロへのメッセージはお問い合わせフォームからお願いいたします。
「よさ会議」をやれば悩みは全て解決!というわけではないかもしれません。でも、良い変化を与えてくれるきっかけになることは間違いないと確信しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。