マルチ・ポテンシャライト
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雑記

受け継がれるコトバ

《本記事の概要》名古屋市東部にある珈琲豆屋のコモンさんに度々お邪魔しています.焙煎したての美味しい珈琲豆を提供している素敵なお店です.お話好きのマスターの「歳をとったら江戸時代が身近になった」という,一瞬「ん?」と思ったけど実は深いお話をご紹介します.

 


出典:川島建築事務所

 

珈琲豆屋 コモン

名古屋市東部にある珈琲豆屋のコモンさんに月に1回くらいのペースで珈琲豆を買いに行きます.焙煎したての美味しい珈琲豆や珈琲雑貨を提供されており,気さくでお話好きなマスターのいらっしゃる素敵なお店です.

 

マスターがいらっしゃるときはいつも色々なお話を聞かせてくれるのがちょっと楽しみでもあります.年の瀬に珈琲豆を買いに伺った際,こんな話を聞かせてくれました.

歳をとって江戸時代が身近になった

歳を重ねるほど,時間が経つほど,江戸時代からはどんどんと遠ざかっていくことになりますが,いったいどういうことか?と思いながら聞いていました.マスター曰く,

 

「孫やひ孫ができて,その孫たちが何か悪さをするとコラっ!っと叱ることがある.その時の叱り方や話す言葉は,自分(マスター)が子どものころ,自分の爺ちゃん婆ちゃんから言われた言葉だと気づいた.」ということです.そして,「自分の爺ちゃん婆ちゃんが子どものころに叱ってくれた爺ちゃん婆ちゃんは江戸時代を生きた人たちだ.」と.

 

つまり,孫やひ孫がいるお歳のマスターの爺ちゃん婆ちゃんは生きていれば130〜140歳くらいということになるわけですが,130〜140年前というと明治初期ということになります.そして,さらにその爺ちゃん婆ちゃんが生きた時代は今から200年近く前であり,つまり江戸時代にあたります.

 

自分が孫に向かって話した言葉は,実は自分が子どものころに爺ちゃん婆ちゃんから言われた言葉だったと気づいたとき,その”言葉の連鎖”のようなものを感じ,「江戸時代は意外と身近なものだ」と感じられたというお話でした.

”言葉”の大切さ

時代劇や時代小説がお好きな方は,日常生活の中で江戸や明治といった”昔の日本”を意識することがあるかもしれませんが,ほとんどの現代人はそんなこと感じることはなくなってしまっていると思います.生活スタイルが江戸や明治時代とはまるで変わっていますからね.

 

でも話し言葉は,私たちの生活スタイルほどは変わっていなくって,日常生活の中でも”昔の日本”をふと思い出させるもののひとつかもしれないなと思いました.そう思うと,普段何気なく話している言葉を後世へどのように伝えるべきかということを,ちょっと考えさせられました.

 

美味しい珈琲を飲みながら,「もう年末か・・・はやいな」と思うと同時に,そんな”言葉の大切さ”を少しだけ考えた昼下がりでした.

最後まで読んでいただきありがとうございました.