マルチ・ポテンシャライト
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30代の働き方

電通事件を機に,働き方改革について改めて思うこと

《本記事の概要》電通の新入社員が過労のために自殺したこと,それに伴って電通社長が辞任発表したことがニュース報道されています.働き方改革が叫ばれている日本において,変わらなければいけないのは組織体質だけでなく,労働者個人の考え方だと私は心から思います.

 


電通事件

広告大手企業である電通の新入社員が過労のために自殺した問題を受け,電通の社長が引責辞任する旨の報道が連日報じられています.政府も「働き方改革」と銘打って様々な労働環境改善策を検討している最中,自殺者が出るほどの”危険”な労働環境で働いている人が今もたくさんいるというのが現実です.

 

私は最近まで知りませんでしたが,電通では過去にも,過労が原因で社員が自殺するという事件があったそうです(弁護士ドットコムより).なぜ過去の失敗から学べなかったのでしょうか.

 

私なりの「働き方改革」

最近では多くの会社で働き方についての検討・改革が進められているのではないかと思います.私が勤める会社も例外ではなく,働き方改革に取り組む経営者の姿勢が見てとれます.そういった姿勢を示すことは,良いことだと思います.

 

しかし残念に思うことは,企業のトップがどれだけ「残業を減らそう」「働き方を改革しよう」と言っても,その言葉が響かない人たちが大勢いるということです.私の感覚では,会社の中でも比較的年齢層の高い社員には,あまり響いていないように感じられます.やはり長年の経験・やり方というのが染み付いているためでしょうか・・・

 

会社で働き方改革の議論をしていても思うのですが,こういう人たちの心を動かすのが,最も難しいということです.正直「もういいや」と投げ出したくなるほど動きません.だったら,まず自分にできることは,”変わろうとしない世代”の仕事のやり方・考え方に比較的若い世代の社員が染められないように,自分と同世代(30代)も含め若い世代に働きかけていくことかなと思っています.

 

私はこのブログでもご紹介させていただいているとおり,「生産性」「働き方」「時間の使い方」といった類の本を読んだりしながら,自分の仕事のやり方について日々考えているつもりです.私はこういった本から様々な影響を受けており,良いと思ったことは素直に受け入れて実行してみようと取り組んでいます.

 

そういう姿を周りの同世代や私より若手の社員に見せ,彼ら・彼女らも自分なりに「そんな働き方もあるのか」と考えるきっかけになってもらえればと思います.私にできることはそれくらいかな・・・

 

 

働き方改革でもっとも大切なことは・・・

結局のところ,働き方改革でもっとも大切なのは,「仕事が多すぎる,これではいけない」と思っている労働者各自がどうすれば仕事を減らせるのか?生産性を上げられるのか?ということを”自分で考える”ようになることだと私は思います.私が尊敬するウルグアイ前大統領ホセ・ムヒカ氏はこう言っています.

 

世界は変えられないかもしれないが,自分自身を変えることはできる.
出典:2016年来日講演の報道テレビ番組より

 

まったくその通りだと思います.社員が何千人,何万人といる企業のトップや,この国のトップが,「働き方を変えよう!」と声高らかに叫んだところで,全員がそれに応えることは(よほど宗教的な色の強い組織でもない限り)あり得ません.

 

政府や企業は,「これからはこういう働き方にしましょう」と言って様々な制度を新設したり改定したりしてきます.それはそれで良いのですが,完璧な制度というものはなく,どこかに抜け道やグレーゾーンが必ず残るものです.

 

現に電通では夜10時になると一斉消灯されるようになったそうですが,一斉消灯されたら自宅へ仕事を持ち帰るだけ,というような社員のコメントがあったりします.会社側がどれだけ制度改革をしたとしても,社員に真意が響かなければ全く意味がないのです.

 

あなただって,「制度が変わったから仕方なく」とか「会社のトップが言うことだから仕方なく」と思って働き方を変えるのは,モチベーションが上がらないでしょう?私は全く上がりません.それなら自分で「こうしたら良いかも」と考え,試行錯誤しながら働き方改革する方が(結果的に同じような働き方改革になるにしても)充実感を得られるのではないでしょうか.

 

 

おわりに

働き方改革=仕事する時間を減らす ということに注目されがちですが,世の中には仕事時間を減らしたくない人もいるでしょう.

 

深夜まで残業しようが,休みも取らず毎日働き続けようが,それが楽しくて楽しくて仕方ないというような人(例えばノーベル賞を取るような科学者はそうかも?)は,好きなだけ仕事をすれば良いと思います.そんな人たちに「働き方改革で労働時間を短くしましょう」なんて言いません.

 

制度の抜け道をうまくすり抜けて,どうぞお好きなだけやってください.病気にならず,法律に抵触して仕事ができなくならない程度にね.でも,働き方や仕事に対する考え方は千差万別です.「自分は休まず働いているのだから,君も同じようにすべき」などとくれぐれも考えないでいただきたいです.

 

改めて言いますが,「働き方」は労働者個々人がまず考えるべきことです.所属する組織に文句を言うばかりでなく,まずは自分がどう行動すべきか,考えてみませんか?

最後まで読んでいただきありがとうございました.