マルチ・ポテンシャライト
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ミニマリスト的思考法

シンプルだから,贅沢

《本記事の概要》あなたにとって「贅沢」とはどんなことでしょうか?高級家具に囲まれた生活をすること,たまには外食をすること,人それぞれ色々あると思います.ドミニック・ローホー著 シンプルだから,贅沢 は,「シンプル」こそ贅沢である理由が見つかる本です.

 


 

ドミニック・ローホー著 シンプルだから,贅沢 は,八重山諸島へ旅行に訪れた際(関連記事),海辺のブックカフェで出会いました.タイトルに一目惚れし,旅先からAmazonでさっそく購入した1冊です.

シンプルだから,贅沢

贅沢とは

人それぞれ,贅沢の基準は違うと思います.贅沢か否かというと,金銭感覚を問われているように聞こえなくも無いですが,5000円のランチを高いと思う人もいれば安いと思う人もいます.このランチは,高いと思う人にとっては贅沢ですし,安いと思う人にとっては,それは「日常」なのかもしれません.私は,「贅沢」という言葉にはどこか非日常のもののことのような感覚がありました.

 

「贅沢」について少し調べてみました.国語辞典を引いてみると,①必要以上の金や物を使う・こと(さま),②金・労力などを多くかけている・こと(さま),③その人物の立場に比べておごっている・こと(さま),とありました(出典:excite).やはりお金のことについて書いてあります.

 

また,「贅沢」の語源を調べてみました.「贅」という字は,古来お金の代わりに使用されていた「貝」に,有り余ることを意味する「敖(ゴウ・おごる)」という字を組み合わせた字で,財が有り余っていることを表しているそうです(出典:語源由来辞典).こういうことをきっかけに漢字の成り立ちを調べたりすると,とても勉強になります.

 

漢字の意味としての「贅沢」は,やはりお金に関わるところが大きいようです.しかし,シンプルだから,贅沢の中で著者のドミニック・ローホーさんが書かれている「贅沢」は,金銭よりも価値観や生きる姿勢の問題であるということです.確かに,価値観が多様化する現代において,お金を持っていることだけが贅沢ではありません.持て余すほど趣味の時間を持っている人も贅沢ですし,他人から理解されなくても自分が贅沢と思えば,それはその人の贅沢なんですよね.

シンプルという贅沢

さて,それではシンプルという贅沢について,私が共感できたところを挙げてみます.シンプルライフ,ミニマリストを目指している方は,どこか共感してもらえるところがあるのではないでしょうか?

 

住まいのシンプル

私が言う贅沢な住まいとは,小さくシンプルであることにより,エネルギーに満たされる暮らしができる場所.−(中略)− 部屋に何もないのがシンプルなのではありません.自分らしさが出ているものしか置きたくない,というスタイルの中でくつろぎが生まれるのです.これこそが「豊かな暮らし」と言えるでしょう.
出典:ドミニック・ローホー著 シンプルだから,贅沢

自分らしさが出ているものしか置きたくないという感覚は,私はとても共感できます.シンプルな部屋=何もない部屋というのは,私は違うと思っていて,ミニマリスト=何もない部屋に住んでいるというのも違うと思っています.ぼくたちに,もうモノは必要ない.の著者である佐々木さんなどは,本当に何もないシンプルな部屋に住まわれているそうですが.(関連記事

 

佐々木さんはいわゆるミニマリストという生き方を実践される方で,お部屋にはモノが無いという方ですが,佐々木さんがもし「これ気に入った!」という彼らしいモノをいくつか部屋に置かれたとしても,ミニマリストでなくなるわけではありません.彼にとってモノがほとんど無い状態がたまたましっくりきたというだけであって,私だったら,あんなに何もない部屋では逆に落ち着かないと思います(笑).もちろん,私は佐々木さんの生き方が良いなと思っていて,リスペクトする部分はたくさんあります.

 

人によって必要最小限は違いますし,エネルギーをもらえるなと思うモノも違います.ですので,他人の真似をせず,自分らしいモノを厳選して住まいを最適化していくということが必要と思っています.

 

シンプルな暮らしのための品質

品質は何を基準に考えたらよいでしょう.高級ブランド製品はほかの安価なブランド品よりもつねに高品質でしょうか.私たちは常に客観的でしょうか.私たちの選択に見栄や気取りはありませんか.−(中略)− 品質とは,それに出会うまでに紆余曲折があるにせよ,私たちがシンプルな暮らしに到達するためのもっとも確実な道なのです.
出典:ドミニック・ローホー著 シンプルだから,贅沢

ミニマルな,シンプルな生活をするということは,自分にとって確かな品質のモノを見極める力が必要になると思います.人それぞれ,モノに求める品質は違いますが,私の場合は長年使えるということがひとつの基準だと思っています.

 

洋服のブランドは世の中に山ほどありますが,私のお気に入りの洋服にアコースティックというブランドがあります.以前,アコースティックのTシャツを愛用していることを書きましたが,本当に丈夫で(10年は着れます)シンプルなデザインが気に入っています.いろいろなブランドのTシャツを着ては捨てを繰り返し,最終的にTシャツはアコースティックだというところに辿り着いたわけです.

 

自分にとって確かな品質のモノを選ぶことで,選ばなきゃいけない時間も減らせますし,この服すぐにダメになるかも・・・というような不安もなくなります.私は丈夫さを優先しますが,とても気に入ったデザインだけど1年でヨレヨレになるTシャツを毎年必ず買い換えるという選択もあります(品質としてデザインを重視).そこは個々の価値観が出るところですね.世の中に溢れる広告や宣伝に惑わされず,あなたにとっての”良い品質”のモノを選んでほしいと思います.

 

スローな時間という贅沢

読書には生活のテンポをゆるやかにさせる作用があります.テレビや映画,ネットの動画などで素早く感動が得られる現代において,テンポを遅くすることは結構難しいことかもしれません.しかし今日の私たちの生活は急ぎ過ぎではないでしょうか.じっくり読書をすることは,自分に立ち返ることを,また,人生に彩りを添えることをも可能にしてくれるのです.
出典:ドミニック・ローホー著 シンプルだから,贅沢

私は最近,のんびりできる時間があることが,何よりの贅沢だなと感じます.私ののんびり時間は,こうやって美味しいコーヒーを飲みながらブログ記事を書いているときもそうですが,最近は読書している時間が圧倒的に多くなリました.ドミニックさんは「読書には生活のテンポをゆるやかにさせる作用がある」と書かれています.確かにその通りだと思います.私は”のんびり空き時間に読書をする”という感覚でしたが,実は”読書をすることがのんびり過ごすコツ”だったんですね.

 

おわりに

「シンプル」で思い出した1曲があります.Mr. ChildrenのSimpleという曲をご存知でしょうか?昔から私がとても好きな曲のひとつです.大事なことは本当にシンプルなことなんだな,ということを教えてくれる1曲です.この曲を知ったのは私が学生の頃で,当時のアルバイト先の先輩が好きな曲でした.私はその先輩のことが好きだったんですね.思い出の1曲です.この曲はDISCOVERYというアルバムに収録されています.

 

Simple / Mr.Children

作詞・作曲 桜井和寿

マイナス思考で悩みまくった結果
この命さえも無意味だと思う日があるけど
”考えすぎね”って君が笑うと
もう10代の様な無邪気さがふっと戻んだ

10年先も20年先も君と生きれたらいいな
悲しみを連れ遠回りもしたんだけど
探してたものはこんなシンプルなものだったんだ

喧嘩した時には欠点でもあんだけど
自分に正直で遠慮の無いとこにひかれんのさ
互いに背負った傷をいつしか
ちょっとはにかんで交換し合えたならいいな

寂しい曲も哀しい曲も君と奏でればいいや
失ったものをさりげなく憂いながら
微かな戸惑いをそっと吐き出しながら

ざあざあ降りの雨を全身で受けながら
凛々と茂るあの草木の様に
強く強く

10年先も20年先もずっと傍に居て欲しいんだ
悲しみを連れ遠回りもしたんだけど
探してたものはこんなシンプルなものだったんだ
君となら何だって信じれる様な気がしてんだ
探してたものはこんなシンプルなものだったんだ

 

最後まで読んでいただきありがとうございました.