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あなたは「100人に1人」の人材になれていますか?

《本記事の概要》現代のビジネスパーソンとして重用される人とそうでない人の違いは何でしょうか?その答えを示してくれているのが藤原和博著 必ず食える1%の人になる方法です.価値観や志向別に心がけるべきことを簡潔に示してくれていて,納得できる内容でした.

 


 

藤原和博さんの必ず食える1%の人になる方法は,お笑いコンビ キングコング西野さんの魔法のコンパスという著書のなかで,彼がバチクソ面白い!と絶賛されていた本です.このように私は,”本のなかで紹介されている本”をよく読みます.興味を持って手に取った本のなかで紹介されている本ですから,きっと面白いだろうと思うのです.

藤原和博の必ず食える1%の人になる方法

藤原和博さんについて

著者の藤原さんは,東京都で初めて民間企業出身の中学校長になった人として有名な方だそうです.Googleで彼の名前を検索すると,とても優しそうな,笑顔の素敵な紳士のお顔を拝見することができます.別の著書ですが,坂の上の坂という本の表紙は藤原さんのお写真です.

 

 

必ず食える1%の人

最近は”有名な大企業に勤めていれば安泰”というような考え方は通じない時代になってきています.そんな昨今ですから,もし1ヶ月後に会社がなくなったら,果たして自分は食っていけるのだろうか?と考えます.最近は特に仕事のやり方をいろいろと考え直す機会もあり(関連記事),今の会社でなくても食っていける力は身に付けなきゃいけないなと本気で思います.

 

じゃぁ,どうすればどこへいっても重用される”必ず食える人”になれるか?と自問してみると,どうすればいいのだろう・・・と迷うばかりでした.本書はそんな迷いを解消してくれる答えが記されています.

 

藤原さん曰く,必ず食える1%の人は”7つの条件をクリアした人”ということです.どういうことかというと,まず一つ目の条件において,クリアできる2分の1の人か,クリアできない2分の1の人のどちらかになります.100人いたとしたら,一つ目の条件で半分の50人に絞られるわけです.そして二つ目の条件もクリアできたら,その50人がさらに半分の25人に絞られます.これを7回繰り返すと,100人→50人→25人→12.5人→6.25人→3.125人→1.5625人→0.78125人(約1人)となり,つまり100分の1(1%)の人になるというわけです.

 

私は自営業タイプ

本書ではまず,読者を4種類のタイプに分類します.仕事において,経済的価値(給料,年収など)を重視するかしないか,また権力(サラリーマン)志向かプロ(独立)志向か.私はエンジニアという職業柄もあるかもしれませんが,どちらかというと出世したいというより唯一無二の技術者になりたいというプロ志向で,なんだかんだやっぱりお給料は大事と思っています.このような経済的価値を重視するプロ志向の人を「自営業タイプ」と呼ばれています.

 

他には社長タイプ,公務員タイプ,研究者タイプがありますが,ここでは私自身の自営業タイプについてのみ述べたいと思います.「私は他のタイプだ」と思われる方はぜひ本書を読んでみてください.もちろん自営業タイプの人もぜひ読んでみてくださいね.ちょっとゲーム感覚で面白いですよ.

自営業タイプで1%を目指すには

それでは,自営業タイプの私がこれから何をしなければいけないか?少し整理してみます.まず最初の3つの条件は,①パチンコしないこと,②電車のなかでケータイゲームをしないこと,そして③1ヶ月に1冊以上の本を読むことで,これは全てのタイプの人に共通のクリアすべき条件だそうです.私は①パチンコはしない,②ケータイゲームはやらない,③月に1冊以上本を読むので,すでに8分の1の人にはなれていることがわかりました.

 

ここからはタイプ別の条件だそうですが,自営業タイプの残り4つの条件は,④社内自営業者になれること,⑤1万時間で技術を身につけること,⑥知名度があること,⑦自由・寂しさに耐えられること,だそうです.

 

セルフエンプロイドの意識が大事

まず何よりも「セルフエンプロイド」の意識を持って働くことが大切です.セルフエンプロイドとは「自分で自分を雇用している人」という意味です.サラリーマンであっても,自分自身が自分を雇用している経営者だと考え,プロフェッショナルとして会社に対して高い付加価値を出していく.つまり,会社の中で自営業をする感覚をもつのです.
出典:藤原和博著 必ず食える1%の人になる方法

私のようなサラリーマンは会社組織の一員であるわけですが,上司が指示することをやっていればいいとか,会社の方針(流れ)に乗っていればいいとか,そういう受け身な仕事の仕方ではなく,自分ならどうするかという意思をもって仕事することが大事なのではないかと思います.

 

もちろん会社の社長や上司の言うことに賛同できれば,言う通りにやればいいのですが,ピッタリ同じ意見ということはなかなか無いのではないでしょうか?組織の一員である以上,会社方針と全くかけ離れたことをやるのはダメですが,意思をもって仕事に取り組むべきだと思います.

 

なにも上司と喧嘩しろと言うつもりはありません.自分の意見はきちんと伝えようということです.私は最近,会社で思ったことをつい口に出してしまっています.上司に対して「それはおかしいんじゃないですか?◯◯したほうがいいんじゃないですか?」というような感じで思ったことは物申しています.私の上司は幸いにも意見を聞いてくれる人なので,遠慮なく言ってしまっています.ただ,すぐ忘れる人なので,何回も言っています.そうやって,自分の意見を伝えるいい練習ができている気がします.恵まれていますね.

 

1万時間の法則

まずは自分がこのスキルや技術でプロになるという分野をひとつ決めることです.そして,その分野に1万時間を投じて練習します.1万時間をかければ,どんな人でも,どんなことでも,必ずプロレベルに達することができます.
出典:藤原和博著 必ず食える1%の人になる方法

1万時間の法則という話は,あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか.ある分野で1人前になるにはそれくらいの時間,努力する必要があるということですね.念のために言っておくと,ここでいう努力とは,ただただ1万時間耐えしのげば良いということではなく,1万時間の意味のある練習や作業が必要であるということです.

 

平日に毎日5時間の努力により,10年で1万時間に達する計算です.私はちょうど入社10年目を迎えていて,入社以来あるひとつの技術1本でここまでやってきました.そしてここ1,2年,今までとは違ったプロジェクトへ参画したり,働き方を変えつつあります.1万時間の法則を意識したことは正直ありませんが,1万時間くらい同じ仕事をしていると,自然と伸び代も小さくなってきてしまい,次のことをやってみようという気になるのかもしれません.

 

知名度を上げるためにやるべきこと

いずれ独立してプロになるつもりなら,会社にいる間から社外での自分の知名度を上げておかないと,会社を辞めても仕事がまわってきません.知名度を上げる方法としては,まずは名刺にこだわることです.
出典:藤原和博著 必ず食える1%の人になる方法

藤原さんの必ず食える1%の人になる方法の中では,シンプルな名刺を作ることや,本を出すこと,ホームページを作ることなどが挙げられています.確かに,日頃から執筆活動や講演活動をされる方はそのようなことが知名度アップに直結するでしょう.

 

私のようなエンジニアの知名度というのは,どうやって上げるべきか考えてみました.今のところの結論としては,たくさんの同じ分野,そして異分野の技術者・研究者と一緒に仕事をさせてもらい,「◯◯については彼に聞けばいいよ」と言われる存在になることだと思っています.そのためには,いろいろな人と一緒に仕事ができるように自ら環境を変えたり(例えば異動願いを出すなど),自分の得意な技術を発信すること(講演会を開いたりブログのような情報発信をしたり・・・)が必要と思っています.

 

会社組織の中で,できること・できないこと,制約もいろいろありますが,自分なりに良いと思うことは(上司が難色を示したとしても)どんどんやってみたいと思っています.

 

1%の人は寂しさに耐えられる人

「100人に1人」の人は,そのほかの99人よりも孤独です.「1万人に1人」になれば,もっと孤独さが増し,「100万人に1人」になれば,もっともっと孤独さが増すことを覚悟してください.その孤独にたえられないなら,「みんな一緒」の「100分の99」「1万分の9999」「100万分の99万9999」の人に甘んじるしかありません.
出典:藤原和博著 必ず食える1%の人になる方法

1%の人になれるかどうかの最後の条件は,寂しさに耐えられること,だそうです.100分の1の人ですから,当然残りの99人とはちがう人ということになります.それはつまり,1人の寂しさがあるということです.

 

最後のこの条件については,私はこう考えます.すなわち,99人がYESという状況で,自分の信念に従ってNOという勇気を持てるかどうか.あるいは逆に,みんながNOという中でひとりYESと言えるか.つまり,1万時間かけて磨き上げた技術・スキルに自信を持ち,他人に流されずにそれを使いこなすことができるかどうかだと思います.

 

99人がYESなのに一人だけNOというのはとても勇気がいることだと思います.「空気が読めないやつ」なんて言われそうです.でも,空気を読むというのは,何も考えずにただ多数意見に賛成(あるいは反対)と言うだけのことであって,100人いれば100人誰もができることなのです.自分もたまたま多数派と同じ意見ということもよくありますが,反対意見を持ったとき,如何に毅然とした態度で意見を言えるか,その力が有るのか無いのかが,7つ目の条件なのかなと思いました.

 

おわりに

私は確実に8分の1以上のレアな人になっていることは分かりましたが,4番目以降の条件を全てクリアできているかというと,まだ完璧ではない気がします.でも,これらの条件をクリアするための努力は始められていると自負しています.

 

ある分野で100分の1の存在になり,また別の分野で100分の1になれば,そのかけ合わせで1万分の1の存在になります.さらに第3の分野を極めれば100万分の1です.そこまでいけば,ビジネスパーソンとしてはおそらく敵なしですね.高度経済成長期とはちがって,個々の個性的な力が問われる時代だと思います.100万人がそれぞれ違った100万分の1の存在になれば・・・日本はすごい国になりそうな気がします.

最後まで読んでいただきありがとうございました.