マルチ・ポテンシャライト
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30代の働き方

組織の風土を変えるには、真面目な○○が必要だった

ミニマリスト思考で日々の生活を改善中のヨシヒロです。こんにちは!

 

さて今回は「会社の風土改革」についてのお話です。会社の風土・・・うちも雰囲気が良くないから変えたい、けど変わらない・・・そんなことを思っている方も多いのではないでしょうか。しかも、何をやればいいのか、どういう状態になったら改革成功なのか、それもよくわかりませんよね。定量的に成否を確かめるのも難しい問題なので、みんな苦労するのだと思います。

 

最近、柴田昌治さんの著書「なぜ会社は変われないのか」という本を読みました。久しぶりに小説っぽい感じの本を読み、どんどん物語に引き込まれていく、この楽しい感じを思い出しました。本書のサブタイトルは「危機突破の風土改革ドラマ」と付けられています。そうです。倒産の危機に陥った会社が風土改革を突破口として再起するストーリーが描かれています。

 

風土改革の重要性

突然ですが、質問です。あなたは会社の中で、「言い出しっぺが損をする」とか、「どうせ言っても無駄」といった言葉を耳にしたことはあるでしょうか?規模の大きな会社に勤めている人ほど、程度の差はあれど、こういった感覚を持っているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?「なぜ会社は変われないのか」の中では、「言い出しっぺが損をする」「どうせ言っても無駄」という思考が蔓延している会社ほど、組織風土がよろしくない”末期症状”の組織だと書かれています。

 

多少風土がよくなくたって、仕事は進むし、成果もそこそこ出るから、そんなにうるさく言うほどのことでもないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。特に、いわゆる”仕事のデキる人”はそう思うかもしれません。自分が成果を出せていれば、そのやり方が正しいと思われている方も多いでしょう。

 

ですが、本当にそれでいいのでしょうか?業績つまり数字を上げるために、コストを下げる、人員整理(リストラ)をする、より効率的な生産設備を導入する・・・きっと経営としてやるべきことは山のようにあるでしょう。でも、一番大事なのは、やっぱりそこで働く”人の力”ですよね。

 

働く人のモチベーションが低く、職場の雰囲気も悪ければ、新しいことに挑戦しようという気概も生まれないですし、どこかやっつけ仕事になってしまいそうな気がします。それではきっと、お客様に喜ばれるような商品やサービスを自信を持って提供できないように思います。

 

だから、働く人がモチベーション高く、自分たちの商品やサービスを自信を持って提供できる環境、風土はやはり必要なのではないかと思うのです。そのほうが、きっと仕事をしている時間も楽しいに違いない。イヤイヤやるより、楽しみながら働いたほうがいいに決まっています。「私は楽しくもない仕事をイヤイヤやりたいです。」って人はいないでしょう。

 

そうはわかっていても、なかなか進まないのが風土改革というものですよね。「これができたら達成」という明確な指標があるわけではないので、私自身も社内風土改革的な取り組みを進める中で、地道に根気よく取り組むしかないのだろうと感じています。

 

風土改革に必要なもの

さて、「なぜ会社は変われないのか」の中では、会社内の風土改革を進めていくために必要なポイントがいくつか挙げられています。その中でも重要なキーワードのひとつは、「真面目な雑談の場づくり」です。真面目な雑談・・・あまり聞きなれない言葉かもしれません。この真面目な雑談ができる土壌があることが、組織の風土改革には必要だというのです。

 

本書の中では、主人公の瀬川という社員が、風土改革を推進する中で様々な壁にぶちあたりながらも、少しずつ周りを巻き込みながら改革を進めていく様子が描かれています。その中で瀬川が度々実施しているのが「真面目な雑談」です。本書の中ではオフサイトミーティングとも呼ばれています。

 

真面目な雑談とは何かというと、要するに、話す内容は例えば「社内風土の改革に何が必要か?」といった真面目なテーマなんだけど、それを話し合う場は雑談の雰囲気でやる、ということです。会社で人が集まって話し合うといえば、定例会議だの◯◯報告会だの、フォーマルな会議がいろいろとありますよね。

 

このようないわゆる会議でよく見られる光景は、上司が一方的に喋るばかりでメンバーからはあまり意見がでなかったり、定例だから一応出席しているというスタンスで出席している人がいたりします。全体として、やらされ感、義務感、受け身感・・・そういった感覚を持っている人が多いのではないかと思います。そして会議の終盤になると、「何も決定しない会議は無駄だ!」とか言って結論を出させようとしてくる上司・・・いません?こういう人。(^^; ますます会議に出るのが嫌になりますね。

 

一方、真面目な雑談というのは、部署も役職も年齢も性別も関係なく、テーマについてざっくばらんに話し合う場のことです。場合によってはある特定の部署や、ある役職の人たちだけでやる場合もあるようですが、かたっくるしいフォーマルな会議ではなく、あくまでも「雑談」の雰囲気でお互いに心を開いて話をすることに重点をおいています。

 

そんな「真面目な雑談の場づくり」を積極的におこない、社内で横のつながりをつくり、役員、職制、メンバーのお互いの心の壁をとりはらっていくことで、想いを共有し、よりいい仕事ができるようになっていく。人数の少ないベンチャー企業や中小企業では、社長の強い想いに共感するメンバーだけで組織が構成されることで、このような悩みは発生しないかもしれません。

 

でも、人数や規模の大小に関わらず、このような環境を整えておくことは、透明性の高い、納得感のある会社経営をおこなっていくのに不可欠なことだと感じます。

 

まぁ早い話が、人間、楽しくやりがいを感じて仕事できれば、それなりに成果も出る!だからそんな環境を整えましょうよ♪ということです。言ってることは、そんな難しい話ではありません。みんなで楽しく仕事しようぜ!で、どうせやるなら世の中(お客様)のためになるいい仕事をしようぜ!というだけです。

 

心理的安全性と風土改革

私は最近、「心理的安全性」というものの重要性を何度もこのブログで発信してきましたが(詳しくは心理的安全性カテゴリーの記事をチェックしてね!)、まさに本書の中で主人公の瀬川がやっている「真面目な雑談の場」というのも「心理的安全性の高い場づくり」に他なりません。

 

お互いになんでも話せる環境、こんなこと言ったらバカにされるかもしれない・・・みたいな不安のない環境、それをいかに作れるかがポイントです。これには、場作りをする人の人柄も関係するでしょうし、その場その場によって適切なやり方は異なるかもしれません。

 

私がファシリテーターとしてオススメしている「チームのよさがみえる会義」は、そういった場づくりの方法のひとつです。この方法も、組織によっては合う合わないがあるのかもしれませんが、「よさカード」というカードを使ってディスカッションを進めていくことで、少なくとも堅っ苦しい会議にはならずにすむのではないかと思います。

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真面目な雑談の場作りには心理的安全性が必要であり、心理的に安全な場であれば真面目な雑談ができる。そんなことを頭の片隅に置きながら、自社の風土改革に今後も取り組んでいきます。

 

 

おわりに

今回ご紹介した「なぜ会社は変われないのか」の著者である柴田さんは、スコラ・コンサルトという風土改革支援をおこなうコンサル会社の代表でいらっしゃいます。まさに、本書に描かれているような、当事者と一緒におこなっていくプロセスデザインと呼ばれるコンサル手法で風土改革支援を実践されているようです。

 

私はつい最近、ご縁があってこの会社の方とお会いする機会がありました。それで本書に興味を持ったわけですが、社員の方にお会いして、「なるほど。風土改革をするには抜群に力を発揮してくれそうな方々だな。」というのを肌で感じました。

 

心理的安全性の考え方や、真面目な雑談の場というやり方がもっともっと広まり、世界中に「いいチーム、いい会社」がもっと増えればいいなぁと思った、お正月三が日でした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。